辞書を閲覧する
- プロジェクト
- 辞書、プロジェクト、レキシコン
- プロジェクトの構成要素
- プロジェクトのインポート
- 新しいプロジェクトとしてインポートする場合
- 既存のプロジェクトを更新する場合
- 基本的な使い方
- 辞書を開く
- 見出し語リスト
- 辞書項目表示領域
- 項目のマーク
- 閲覧日時のセット
- 検索・ソート
- リセット
- 語義説明欄に特定の文字列を含む項目を検索する
- 検索対象フィールドを変更する
- 正規表現
- あるレベル以上の項目を検索する
- 語義説明のある・なしで項目を検索する
- ピボットを設定する
- マークされた項目を検索する
- 日時順のソート
プロジェクト
辞書、プロジェクト、レキシコン

LBE では、通常の意味における「辞書」のことを
プロジェクトと呼びます。
この呼び名は、LBE が「辞書」を編集するためのソフトウェアであることに由来しています。
すなわち、「辞書」を完成された書物ではなく完成途中の「辞書作成プロジェクト」と見なすわけです。
LBE では「辞書」が複数の編集者の共同作業で作られることが想定されています。
それぞれの編集者が作った「辞書」が組み合わされて一つの「辞書」になります。
この二つの意味の「辞書」を区別するため、後者を「プロジェクト」(project)と呼んでいます。
他方、それぞれの編集者が作った「辞書」を LBE ではレキシコン(lexicon)と呼びます。
プロジェクトの構成要素
プロジェクトは以下の 3 種類のファイルから構成されています。
- レキシコンファイル
- マーカーファイル
- プロジェクト定義ファイル
前項で説明したように、辞書作成プロジェクトの各編集者が作成した「辞書」がレキシコンで、
そのデータを保持するファイルがレキシコンファイルです。
その標準的な拡張子は lex です。
一般的に、一つのプロジェクトには複数のレキシコンファイルが含まれています。
マーカーファイルは、ユーザーがある項目についてマークしたり
閲覧日時をセットした場合に、その情報を保存するためのファイルです。
一つのプロジェクトに一つのマーカーファイルが対応し、その標準的なファイル名は default.marker です。
プロジェクトの名称、プロジェクトに含まれるレキシコンファイルのリスト、
マーカーファイルの名前などの情報は、プロジェクト定義ファイルと呼ばれる
テキストファイルに記録されます。
一つのプロジェクトに一つのプロジェクト定義ファイルが対応し、その標準的なファイル名は project.properties です。
プロジェクトのインポート
新しいプロジェクトとしてインポートする場合
プロジェクトを構成するファイル群は
Zip ファイルとして圧縮されて配布されます。
次の手順でインポート(インストール)してください。
- [プロジェクト]メニューの[インポート]を選ぶ。
- サブメニューから[新規プロジェクト作成]を選ぶ。
- ファイル選択ダイアローグが開いたら、インポートする Zip ファイルを選択して[開く]ボタンをクリックする。
- [プロジェクト・インポート]ダイアローグが開いたら、[インポート]ボタンをクリックする。
[プロジェクト・インポート]ダイアローグで、プロジェクト名やプロジェクト・ディレクトリなどの設定ができますが、
通常は変更する必要はありません。
既存のプロジェクトを更新する場合
辞書作成プロジェクトが進行中であれば、時々、新たな Zip ファイルが発表されるはずです。
アップデートの手順は、次の通りです。
- [プロジェクト]メニューの[インポート]を選ぶ。
- サブメニューから[このプロジェクトを更新]を選ぶ。
- ファイル選択ダイアローグが開いたら、新たに入手した Zip ファイルを選択して[開く]ボタンをクリックする。
- [プロジェクト・アップデート]ダイアローグが開いたら、[アップデート]ボタンをクリックする。
[プロジェクト・アップデート]ダイアローグでは、アップデート用の Zip ファイルに含まれる
個々のレキシコンファイルが、インストールされているレキシコンファイルと比較して新しいのか
古いのかという情報が表のステータス欄に示され、その右のアップデート欄で
実際に個々のレキシコンファイルを展開するかどうかをコントロールします。
デフォルトではインストールされていないレキシコンファイル(新規)と
インストールされているファイルより新しいレキシコンファイル(新版)だけが
展開されます。インストールされているファイルより新しくないレキシコンファイル
(「改訂なし」または「旧版」)を上書きしたい場合は、該当するチェックボックスを
チェックしてください。
チェックボックス「プロジェクト定義ファイルをアップデートする」を解除すると、プロジェクトを
構成するレキシコンのリストが更新されず、新しく加わったレキシコンファイルの内容を
見ることができません。
通常、アップデート用の Zip ファイルにはマーカーファイルは含まれていません。
仮に含まれている場合でも、通常は置き換える必要はありません。
基本的な使い方
プロジェクトを開く
プロジェクトをインポートした時点でそのプロジェクトが開かれ、
次回に LBE を起動した際にも、そのプロジェクトが自動的に開かれます。
何らかの理由でプロジェクトを閉じた場合には、次の手順で
プロジェクトを開いて下さい。
- [プロジェクト]メニューの[開く]をクリック。
- ファイルの選択ダイアローグが表示されたら、プロジェクトディレクトリをダブルクリック。
project.properties を選択し、「開く」ボタンをクリック。
複数のプロジェクトを同時に開くことも可能です。
次項の画像でメニュー下に並ぶタブは、プロジェクトのリストを示しています。
ここでは「希日辞典」と「葡日辞典」という2つのプロジェクトが開かれています。
プロジェクトを切り替えるにはマウスでタブをクリックします。
「葡日辞典」は架空のプロジェクト名です。
SHORT CUT
Ctrl-PageUp キーおよび Ctrl-PageDown キーでプロジェクトを切り替えることができます。
画面構成
ツールバーの下は左右2つの領域に分かれています。
左の領域の最上部には、調べたい見出し語を入力するLookup 欄と
語義説明欄に対して検索したい文字列を入力するSearch 欄があります。
その下は見出し語リストです。
右の領域は辞書項目表示領域です。
ここには選択された見出し語の語義説明などが表示されます。
最下段はエコー領域で、ここには様々なメッセージが表示されます。
見出し語リスト
プロジェクトを開いた時点では、見出し語リストには先頭から順番に見出し語が表示されています。
Lookup 欄に文字を入力するたびに、対応する見出し語がリストの中に表示されるよう、
見出し語リストの内容が変化します。
辞書項目の状況によって見出し語の文字の太さや色が変化します。
太字で表示される見出し語は、その項目の語義説明(description)欄に空ではないことを示します。
他方、副項目フラグが立っている場合は、語義説明欄が空であるかどうかにかかわらず、
常に太字で表示されます。
副項目フラグは、「この見出し語に関する説明は別の項目に記述されている」ということを意味します。
要するに、細字で表示されている見出し語はクリックしても意味は表示されない、
ということがユーザーに一目でわかるようになっています。
語義説明欄の内容が "?" 一文字である場合は、空であるとみなされます。
見出し語の色の意味は、次の通りです。
| スタイル | 意味 |
| 黒色 | 語義説明欄が空ではない |
| 灰色 | 語義説明欄が空 |
| 赤色 | マークされている |
| 薄い赤色 | マークされ、かつ語義説明欄が空 |
| 緑色 | 副項目フラグが立っている |
| オレンジ色 | マークされ、かつ副項目フラグが立っている |
当然のことながら、見出し語リストに表示されているのはプロジェクトに含まれる見出し語のごく一部に過ぎません。
その前後の見出し語を表示させるには、次のように操作します。
- [Tab] キーあるいは Shift-[Tab] キーを何度か押して見出し語リストにキーボードフォーカス(注)を移す。
- 上下の矢印キーまたは [Page Up] キーまたは [Page Down] キーを押す。
キーボードフォーカスとは、LBE の画面上の部品(「Lookup 欄」や「見出し語リスト」)のうち、
どれが現在キーボードからの入力を受け付けているかを指す概念です。
LBE を起動した直後には、プロジェクトを切り替えるタブにキーボードフォーカスがあります。
ここで [Tab] キーを 3 度押すと、見出し語リストにキーボードフォーカスが移ります。
Shift-[Tab] キーには、キーボードフォーカスを一つ前の部品に移す働きがあります。
ホイール付きのマウスを使用している場合は、見出し語リストの上でホイールを回転させても
前後の見出し語を表示させることができます。
見出し語リストにキーボードフォーカスがある時に [Enter] キーを押すと、
選択されている見出し語に対応する辞書項目の内容が右の領域に表示されます。
辞書項目表示領域

見出し語の一つをマウスでクリックすると、辞書項目表示領域にその項目に関する記述が表示されます。
- 索引キー
- マークされている時は、赤色で表示される。
- 閲覧日時
- 見出し語(副項目フラグが立っているときは、イタリック体で表示される)
- レベル
- 文法欄
- 語義説明欄
- 他の辞書項目へのリンク
- 辞書データファイル名
- 改訂日時
Lookup 欄に文字を入力して [Enter] キーを押すか、
そのすぐ右の

ボタンをクリックしても
辞書項目の内容が右の領域に表示されます。
Lookup 欄の文字列にちょうど対応する索引キーを持つ辞書項目が存在すればそれが表示され、
存在しなければ、辞書の並び順で「次」に当たる辞書項目が表示されます。
項目のマーク

ボタンをクリックするか、
Ctrl-[Space] または Ctrl-M を押すと、現在表示されている辞書項目が
マークされます。
マークされた辞書項目は、見出し語リスト上で赤字またはオレンジ色で表示されます。
マークの利用法はユーザー次第です。
記憶したい項目に印を付けるためなどに利用してください。
閲覧日時のセット

ボタンをクリックすると
閲覧日時として現在時刻がセットされます。
ユーザーが最近開いた辞書項目に印を付けるための機能です。
検索・ソート
リセット
検索・ソートを行った後、LBE をもとの状態に戻すには、
ツールバーの

をクリックするか
[フィルター]メニューの
[リセット]をクリックください。
SHORT CUT
[Esc] キーを押しても同じ効果があります。
語義説明フィールドに特定の文字列を含む項目を検索する
語義説明(
description)フィールドに特定の文字列を含む辞書項目を検索するには、
Search 欄にその文字列を入力し、
[Enter] キーを押すか、
そのすぐ右の

ボタンをクリックします。

右の画像は“ウサギ”という文字列を検索してみた結果です。
見出し語の一つをマウスでクリックすれば、対応する辞書項目の内容が表示されます。
Search 欄に指定する文字列は
正規表現と呼ばれるものです。
詳しくは
後述しますが、以下の記号が検索文字列の中に含まれる場合は、
その記号の前にバックスラッシュ(\)をつける必要があります。
* + ? . ^ $ ( ) [ ] { }
キーボードにバックスラッシュに当たるキーがない場合は、円(¥)キーを押してください。
条件に合う辞書項目が見つからない場合は、エコー領域に "Not Found" と表示されます。
条件に合う辞書項目が数多く見つかった場合は、見出し語リストが全部表示されないかもしれません。
表示されていない範囲の見出し語を表示させる方法については、
見出し語リストを参照してください。
もし見出し語の最初の何文字か分かっていれば、Lookup 欄にそれを入力することで
早くその見出し語を探し出すことができます。
検索対象フィールドを変更する

ツールバー上の検索対象プルダウンメニューで、Search 欄による項目検索の対象フィールドを
変更することができます。
選択できるフィールド及びその組み合わせは、以下の通りです。
| 語義説明 |
| 見出し語 |
| 文法 |
| 見出し語 + 文法 |
| 用例 |
| 語義説明 + 用例 |
| 複合語 |
| 熟語 |
| 派生語 |
| 語源 |
| 発音 |
| 注 |
正規表現
Search 欄で使用する正規表現について簡単に説明します。
記号 . は「任意の 1 文字」を示します。
次の例は "hat", "hit", "hot" などにマッチします。
h.t
上の例をそのまま Search 欄に指定して検索を行うと、
"hat", "hit", "hot" などをを含む文字列("shot", "that", ...)にもマッチします。
"shot" などにマッチしないようにする方法は後述。
記号 ? は「直前の文字があってもなくてもよい」という条件を示します。
次の例は "palaeo" か "paleo" にマッチします。
pala?eo
括弧 [ ] はマッチする文字のリストを列挙するために用います。
次の例は "lock" か "rock" にマッチします。
[lr]ock
括弧 ( ) はマッチする文字列のリストを列挙するために用います。
(go|goes|went|gone|going) through
記号 ^ を先頭に付けると、「検索文字列がフィールドデータの先頭にある」という
条件で検索が行われます。次の例は、2 番目の文字が "v" である文字列、
"average", "evil", "over" などにマッチします。
^.v
記号 $ を末尾に付けると、「検索文字列がフィールドデータの末尾にある」という
条件で検索が行われます。次の例は "ism" で終わる文字列、
"antagonism", "optimism" などにマッチします。
ism$
記号 \b は語の境界を示します。
次の例は、"Look at me." にはマッチしますが、"See you later." にはマッチしません。
\bat\b
「語の境界」は、「英語のアルファベット、数字あるいは下線("_")とそれ以外の文字の間の点」
と定義されています。したがって、アクセント記号のついたアルファベット、漢字、ひらがな
ギリシャ文字などと一緒に使っても意味はありません。
あるレベル以上の項目を検索する
[フィルター]メニューの[レベル1以上]を選んでください。
レベルに1以上の値が設定された辞書項目が検索されます。
同様に[レベル2以上]、[レベル3以上]を選ぶと、レベル2以上、レベル3以上の辞書項目が検索されます。
語義説明のある・なしで項目を検索する
[フィルター]メニューの[語義説明のある項目]を選んでください。
語義説明欄が空ではない辞書項目が検索されます。
また、[語義説明のない項目]を選ぶと、
語義説明欄が空の辞書項目が検索されます。
語義説明欄の内容が "?" 一文字である場合は、空であるとみなされます。
ピボットを設定する

プロジェクトに属するレキシコンの 1 つを
ピボット(pivot = 軸)として指定すると
そのレキシコンに登録されている辞書項目の見出し語のみが見出し語リストに表示されます。
[フィルター]メニューの[ピボットを設定]を選ぶと、ピボット設定ダイアローグが表示されます。
リストからレキシコンを選択し、[了解]ボタンを選んでください。
ピボットは複数指定できます。
ピボット設定ダイアローグで Ctrl キーを押しながら、レキシコンを順にクリックしてください。
この場合、いずれかのレキシコンに登録されている辞書項目の見出し語が見出し語リストに
表示されます。
ピボットを設定してもピボットに設定されていないレキシコンが無視されるわけではありません。
辞書項目表示欄には非ピボットのレキシコンに登録されているデータも表示されますし、
Search 欄を使用しての検索や語義説明のある・なしを基準とする検索と組み合わせた場合には
非ピボットのレキシコンも考慮に入れられます。
マークされた項目を検索する
[フィルター]メニューの[マークされた項目]を選んでください。
Search 欄を使っての検索あるいは[フィルター]メニューの[語義説明のある(ない)項目]
による検索を行った直後にこの検索を行うと、
2つの条件を重ねて検索が行われます。つまり、次のような条件での検索が可能です。
- 語義説明欄に“ウサギ”という文字列を含み、かつマークされた辞書項目
- 語義説明欄が空でなく、かつマークされた辞書項目
一般に、複数の検索を続けて行うとそれぞれの検索条件を結合して検索が行われます。
ただし、同一の欄(フィールド)を対象とする検索と検索は結合されません。
Search 欄を使っての検索と[フィルター]メニューの「語義説明のある(ない)項目」による検索は、
いずれも語義説明欄を対象とする検索であるため、
この2つの検索を続けて行っても後の条件だけを使って検索が行われます。
日時順のソート
[フィルター]メニューの
[閲覧日時でソート]をクリックすると、
あなたが辞書項目を閲覧した日時の新しいものから順に見出し語が並べ替えられます。
ただし、閲覧日時は単に辞書項目の内容を表示しただけでは記録されず、
ツールバーの

をクリックする
ことにより記録される点に注意してください。
[フィルター]メニューの中には、同様のソート機能が他に 2 つあります。
[改訂日時でソート]は辞書項目が改訂(修正)された日時を基準に、
[作成日時でソート]は辞書項目が作成(追加)された日時を基準に見出し語リストをソートします。
PDIC 辞書データなどからインポートされた辞書項目については、
作成日時および改訂日時が設定されていません。
ある見出し語に対する辞書項目が複数のレキシコンに登録されている場合、
それらの改訂日時あるいは作成日時の最も新しい時刻についてソートが行われます。
検索に続けてソートを行うと、検索条件に合う項目についてソートが行われます。
逆に、ソートを行った後に検索を行うと、検索結果はソートされた状態で表示されます。
(C) 黒田努 <tkrd@mail.com> (2002-12-04) (2004-05-09)