旅のモデルプラン:ペロポネソス半島北東部とエーゲ海の旅(4泊5日)
路線バス(KTELバス)と定期フェリーを利用した個人旅行のプランを紹介します。私が2001年6月にこの地方を旅行したときの経験と反省に基づいて作成したものです。もちろん、観光バスツアーを利用すればもっと効率的に見所を廻れます。しかし、自由旅行の楽しさは他に変え難いものがあります。
このモデルプランの特長は、ギリシャの様々な要素がバランス良く組み合わされていることです。古代遺跡、中世の城砦、田舎の景観、美しいビーチ、エーゲ海の島巡り、これらを全部味わえます。4泊5日で計画していますが、行き先をを削れば1泊2日でも行けないことはありません。その方法については後述します。
- 第1日
- アテネからKTELバスまたは鉄道でコリントスへ(約1時間)。KTELバスの方が本数が多く確実。KTELのターミナルはアテネ市の中心から少し離れており、トロリーで行く。鉄道を利用するなら朝早く駅に着くか、前日までに切符を買っておくこと(全席指定)。鉄道の駅へはシンタグマ広場から地下鉄一本で行ける(ただし、地下鉄駅を出てから数分歩く)。
- コリントス駅に着いたら駅に荷物を預け(600ドラクマ/個)、KTELバスで古代コリントスへ。遺跡とその中の博物館を見物。
- 古代コリントス遺跡の周辺で客待ちしているタクシーで中世の城跡のあるアクロコリントスへ。あらかじめ一定の時間をおいて城跡入り口に戻ってくるようタクシーの運転手と交渉しておくこと。城跡の見学には1時間から2時間程度を要する。タクシー代は3000ドラクマ(約1000円)程度である。アクロコリントスは団体客の観光ルートには入っていないが、その物凄い景観は見逃せない。
- 昼食は古代コリントス遺跡の周辺にあるタベルナの一つで。
- KTELバスでナフプリオへ(1時間強)。宿泊先を見つけたら、休憩後、ナフプリオ市内散策、食事。
- (*)アテネを朝早く出発するならコリントス運河で下車するもよし。アテネから来る次のKTELバスに途中乗車してコリントス市内に行く。
- 第2日
- KTELバスでミケーネへ。本数はあまり多くないので、前日に確認しておくこと。
- ミケーネからの帰りにアルゴスまたはティリンスの遺跡に寄る(両方に寄るのは難しいのでは?)。次のKTELバスが通る時間を車掌に確認。
- ナフプリオの城砦へ徒歩またはタクシーで。
- ナフプリオ泊。
- (*)ちょうど夏の金曜日か土曜日に当たれば、エピダウロス古代劇場での古代劇上演を見ることができる。ただし、往復1時間、上演開始までの空き時間が1時間以上に上演時間が加わることを計算に入れて予定を組むこと。
- 第3日
- ナフプリオから10:15発のKTELバスでエピダウロス古代劇場へ。劇場・博物館を見た後、付近のタベルナで昼食。
- 14:45発のKTELバスでクラニーディへ。バスを乗り換えてコスタへ。この路線は大変景色がよい。
- コスタからフェリーで対岸のスペツェス島へ。スペツェス島で宿泊。
- (*)この日は荷物を持って行かなくてはならないため、エピダウロス古代劇場で荷物をどこに預けるのかが問題となる。古代劇場の近くのタベルナで預かってもらえるかもしれないが、私自身は試していない。
- (*)ナフプリオにもう1泊する余裕があれば、12:00か13:00発のKTELバスでナフプリオに戻る。翌日は、10:15発のKTELバスでエピダウロス経由で直接クラニーディへ。そして、スペツェス島へ急ぐ。
- (*)クラニーディは普通の田舎町だが、コスタは海岸のリゾート地。クラニーディからコスタへ向かう途中で寄るポルトヒェリも海岸のリゾート地。
- 第4日
- スペツェス島で終日のんびりと過ごす。
- (*)スペツェス島をぐるっと廻ってビーチに行く小船が港から出ている。
- 第5日
- 午前、引き続きのんびりと過ごす。
- 午後、イドラ、ポロス、エギナの各島に寄港する大型フェリーでピレウスへ。
- (*)ピレウス行きのフェリーは15:15発の1本だけ。もし他の島で下船したければ、高速船(水中翼船)を使うとよい。
- (*)イドラ、ポロス、エギナの各島は有名な「エーゲ海1日クルーズ」の寄港地である。
日程調整のためのヒント
- 3泊4日コースなら、好みに応じて第2日か第4日を削る。
- 2泊3日コースなら、第2日と第4日を両方削るか、エピダウロス古代劇場と第4日と第5日午前を削って、ナフプリオからスペツェス島を経て帰途に着く。
- 1泊2日コースなら、第2日、エピダウロス古代劇場、第4日、第5日午前を全部削る。これでも結構面白いはず。
- 第2日を削りたいがミケーネを外せないと考える人は、第1日のアクロコリントスをあきらめ、コリントスからナフプリオに来る途中でミケーネに寄ればよい。アクロコリントスとミケーネの両方に行くことも時間的には十分可能だが、少々詰め込みすぎの感がある。
- ただの田舎道よりエピダウロス古代劇場を見たいと考える人は、スペツェス島を削る。14:45発のKTELバスでポロス島に行き、そこでフェリーに乗ればその日のうちにピレウスに着く。



黒田努 (2001.06.24)